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久世孝臣&森政博の二人芝居『僕とパンツとトンプソン』は大好評で終幕

投稿日:2017-11-21 更新日:

『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。『僕とパンツとトンプソン』公演会場は千葉駅から徒歩10分程度の場所の栄町にありました。少しだけ空き時間ができたので周辺を散策しました。地元の人と話すと「さびれた…」風におっしゃっていましたし、実際に街には閑散とした空気が漂ってはいました。しかし、個人的にはすごく伸びしろがあり、可能性があるエリアだと感じました。

 

久世孝臣&森政博の二人芝居『僕とパンツとトンプソン』は大好評で終幕

 

あなたは何に熱中していますか? かけがえのない時間を送っていますか?

一日限りの二人芝居『僕とパンツとトンプソン』。大好評で幕を閉じました。来場者の方々は晴れやかな表情で家路につかれていました(感想などは特設ページhttp://www.heart-to-art.net/kuze_thompson.htmlに追記しておきました)。

シュールなタイトルでしたが、内容は正統派。非常に心に訴えてくるものがありました。

 

久世孝臣&森政博の二人芝居『僕とパンツとトンプソン』は大好評で終幕

 

久世さん独特の表現の中には「熱中して生きることから生まれる喜び・思いがけない発見や感動」「出会いの喜びや感謝心」などのメッセージが大切に包まれていました。

 

『世界は新しく面白い。あなたのトンプソンはなんですか?』

 

言葉が、押しつけがましくもなく、自然に、まるで友だちに呼びかけるように響いてきました。

「オレは何に熱中していたっけ? かけがえのない時間を送っているのかな?」。そんなことをあらためて考えさせられました。

来年には再演の計画もあるようですので、ブラッシュアップした形で二人のパンツやトンプソンを見るのが楽しみです。

今回、ほんのちょっとだけの制作協力でしたが、いい時間でした。

 

 

シュールな「虚構」の中で繰り広げられる二人の「リアル(真実)」

「ある日、少年は ダンサーを 拾った。
公園の石を ひっくり返すと、
そこには 生まれたての ダンサーがいた。」

 

シュールな設定の「虚構」の中で繰り広げられるのは、登場するダンサーのリアルな真実でした。

観客の想像力は「虚構」の中の少年とダンサーのやりとりからはじまり、ダンサーである森政博さんのリアルな生き様(踊る喜び、踊り続ける中での葛藤)へと自然に導かれていきました。

そして、最後に少年は詩人である久世孝臣さんのリアルへと移り変わって終わります。

「虚構」と「リアル(真実)」が絶妙に混在した世界の中で、観客は想像力を膨らませ、リアルなダンサーと詩人のパンツとトンプソンを感じることができたでしょう。

全体に散りばめられた「詩人ならではの言葉」と「実力派ダンサーのパフォーマンス」がナチュラルに芝居全体のエンタメ要素を高めていたのは言うまでもありません。

さらに竹本仁さん(音楽)なんちゃってBAR庭 ピエールさん(照明)の力も、かなり後押しになったと思います。

 

一言で言ってしまえば、エンタメ風味の「私演劇」といった感じでしょうか。

前にもブログで書きましたが、私的には「これって新しいジャンルの芝居じゃないの??」なんて感じています。

関連紹介ブログ
http://www.heart-to-art.net/BLOG/event/kuze-takaomi-0023/

 

 

未来の自分自身を映し出す等身大の芝居は、これからもっと求められる?

詩人としての久世さんの魅力はカラフルな比喩表現にあります。タイトルの『僕とパンツとトンプソン』はもちろん言うまでもありません。この言葉の変換は、なかなかできないです。

今回、唐突な話の転換、ベタな描写などを交えながら久世ワールドに観客を巻き込み、最後はキッチリと詩人としての真骨頂な表現まで導いていきました。

ここに森さん独特の身体表現が加わることで、二人だけにしかできない唯一無二のかけがえのない世界が創り上げられていました。

さらに付け加えると、素の久世さん存在自体も虚実がない交ぜになった部分があります。

リアルな久世さんの虚実の部分が、芝居のイリュージョンになっていました(ダンスシーンはもっと踊れるのに、意識的にヘタな動きにしていたようですが、それ以外は日常の久世さん的な動きだったと思います)。

 

虚と実を同一空間に同居させ、さらに演じ手のリアルな虚と実の部分(演じ手の持っている不思議な魅力)も加えられたことで、芝居に深みが醸し出されていました。

 

『何年?何カ月?何日?今日で最後?
 そしたら、泣けてくるけど。
 それもそれでトンプソン。』

 

個人的に2020年以降の日本は破綻すると感じています。

そんな不確実な未来に向かって私たちは生きています。

死に向かっている自分、思うようにいかない自分、未来に不安を感じる自分。

そんな状況が進んでいくときの最後の拠り所は……やはり自分自身。

それぞれのトンプソンを感じることが必要になってくるでしょう。

 

先程、この芝居をエンタメ風味の「私演劇」と書きました。

この芝居は未来の自分自身を映し出す等身大の芝居であり、芝居形式のドキュメンタリーだったのかな? なんて思ったりもしています。

 

『僕とパンツとトンプソン』。

再演の際には、ぜひ!

 

<余談>
最近は全然本を読んでいない。いや、最近というか、ず〜っと読んでいないかもしれない。読んでいないから、当然書けない。今回、お芝居のお手伝いをしつつ、もうちょっと本を読まないとなぁ……なんて思ったりした。『日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書) 』には基本的な文章テクニックがてんこ盛りみたいなので、このあたりから読むといいのかも?


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