詩人であり演出家としても活躍する久世孝臣さんによる公演『re:平家物語』が開催されます。期間は2025年7月29日〜31日の3日間。会場は下北沢「ハーフムーンホール」です。
平家物語を「re」する企画ですが、「re」にはリメイク、リコンストラクション、リマインドなどの想いが込められています。
現在を生きる現代詩、音楽、映像というジャンルの違う3人の作家(久世孝臣さん 、市川口数さん、隊長さん)と薩摩琵琶演奏家である後藤幸浩さんがコラボする令和の平家物語ライブです。令和ならではのインタラクティブな平家物語を体感できる機会です。
まずは宣伝画像をご紹介。
宣伝文を抜き出しておきます。
800年以上前、どうやら平家という一族がいて、それが滅びたといいます。そういう言い伝えがとても詳しく残っています。
琵琶法師の【語り】によって800年以上語られてきた平家物語。
何故平家物語は繰り返し語り継がれてきたのでしょうか。
残ることは当たり前じゃない。
語られるたびに甦り、語ることで何度も死んでいく人々。
一度は耳にしたことがある「平家物語」という言葉。でも中身はほとんど知らない物語。
この先も平家物語は語られていくのか、消えていくのか。人の死にざま生きざま、または語りという行為に、人は何を求めてきたのでしょうか。
誰かが何かを語らなくても、記録には残るのが今の世の中です。
800年以上の歴史を持つ琵琶法師の平家物語に、現代を生きる琵琶法師と3人の表現者がそれぞれの表現を重ね【語る】という行為の可能性を探求しました。
現代の我々の状況と平家を取り巻く環境が重なって、平家の話は今なお現実味のある物語。
でも【物語】というものが、この時代に必要なのかどうなのでしょうか。
驕れるものは久しからず、ただ、春の世の夢のごとし。
今、新しく、正しい形で古いもの。
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目次
公演詳細
『re:平家物語』
開催日:2025年7月29日(火)~31日(木)
開演時間:
29日(火)19:30〜
30日(水)19:30〜
31日(木)18:30〜
※開場は開演の30分前。
料金:
<前売り>
一般 4,500円・シニア 3,500円・学生 3,500円
<当日>
一般 5,000円・シニア 4,000円・学生 4,000円
チケット購入:
https://coubic.com/reheikemonogatari_2025
インスタアカウント:@kotone_2025
構成・演出・詩作:久世孝臣
音楽:市川ロ数
映像:隊長
琵琶弾き語り:後藤幸浩
追加キャスト:仲澤ひとみ・磨姫子
会場:
ハーフムーンホール(東京都世田谷区 北沢4-10-4)
アクセス:小田急線「下北沢駅」東口より徒歩約10分、東北沢駅より徒歩約8分
※住宅街の中にあるホールです。少しわかりにくいので「下北沢駅からの道順( http://www.halfmoonhall.com/Directions_to_Half_Moon_Hall_-_East_Exit.pdf )」をご確認ください。
公式サイト:http://www.halfmoonhall.com/index.html
主催・製作:言音企画
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
告知動画
公演の雰囲気を味わえるPVからご紹介します。
こちらです。
久世さんからのメッセージ
久世さんからも簡単なメッセージをいただいていますので、ご紹介しておきます。
ほぼなんでも気軽に複製可能な時代に、敢えて複製が出来ない、属人的な「語る」という行為をエンターテイメントにしてみたく、人が語り継いで800年残ってきた平家物語をモチーフに、語ることの面白さを詰め込みました。
AIで調べたら大体知識としてはわかるこの時代、そしてこれからの時代、わざわざ人が人に語って、何かを伝えていく必要があるのか? 物語というのはこの先の未来どうなっていくのか? みたいなこともテーマに入れています。
琵琶は、近年話題になった「アニメ平家物語」「アニメ映画犬王」で、琵琶の監修と演奏を担当された後藤幸浩という方。映像は普段AKBやBiSH、宇多田ひかるさんのPVを撮ったりテレビCMなどで活躍されてる大嶋俊之(隊長)という作家。音楽は舞台の世界で活躍しており、いつも一緒にやってる相棒のような存在の方です。
令和を生きる現代の琵琶法師と、映像、音楽、現代詩というジャンルの違う3人の作家がコラボする、平家物語ライブです!
追加キャストによる三面の琵琶演奏が実現
今回、後藤幸浩さんに長年師事する仲澤ひとみさんと磨姫子さんのお二人の出演が決定したそうです。
新しいものを上演するにあたり、後藤さんからいろいろと受け継いだ方の演奏も同時にお見せした方がより善いものになるという判断だそうです。三面の琵琶による共演を見る機会はなかなかありません。面白い展開になるかもしれませんね。
久世孝臣さんの直前インタビュー
「変わってもいいんだ、という様を見てもらいたい」
「正しく古いものは常に新しい」
久世さんの公演直前インタビューがアップされているので追記しておきます。
↑クリックするとリンクに飛びます。
出演者プロフィール
◯久世 孝臣
1983年、京都府生まれ。創作集団ナズ・ラヴィ・エ主催。演出家、脚本家。 詩人。10代後半より創作を開始。主に舞台作品の演出・脚本、詩作を手がける。劇場だけでなく、カフェやギャラリー、野外などで、多様なジャンルのダンサー、音楽家、画家、写真家やその他作家と、制作を行う。場所やジャンルを問わない境界線を超えた共同制作を得意とし、それぞれの良さを活かしつつ確固たる1つの世界を構築することに定評がある。また、音楽家・竹本仁とのユニット「言音(ことね)」としても活動中。言葉と音楽の新しい到達点、融解点を提示する作品を発表している。表現における言葉の可能性、言葉における意味の領域の拡張、舞台における「身体性を持った言葉」を用いてのイマジネーションの可能性を追求する作家である。
◯後藤幸浩
1960年、熊本市出身。最初にふれた音楽は、父親が趣味で歌っていた歌謡浪曲、母親に手ほどきを受けた詩吟、オルガン教室のオルガン、クラシック音楽の入門曲など。小学校6年生時にギターを始め、フォーク、ロック、ブルーズにのめり込むことに。高校3年のときに参加した、アフロ・アメリカンのブルーズ・ギターリストのクリニックで、そのパワーに衝撃を受け、ギターを断念。大学入学後、正派薩摩琵琶最後の名人といわれた普門義則 (普門院紫城) の演奏にブルーズやロック以上の力を感じ、即入門。古典を修業しつつ琵琶、アルト・サックス、ドラムズによるグループ=ARAFAで活動。東京ニュー・ジャズ・フェス、NHK総合「われら新音楽人」などに出演、渋谷ジャンジャン他で公演。ARAFA解散後は、琵琶本来の弾き語りを追求、現在に至る。公式サイト: https://www.biwa4way.xyz/
久世孝臣さんとの関わり
久世さんと『ハート・トゥ・アート』の関わりを少し。最後に濃密に関わったのは、2017年、2018年に行われた彼とダンサー・森政博さんの二人芝居『僕とパンツとトンプソン』の制作。当時の公式サイトを貼っておくので、興味のある方はご覧になってください。最近ではセシオン杉並での「セシオンまつり」で出演してもらったりもしています。
当時から音楽と美術、即興ダンスなどを絡めた舞台を久世さん演出でやりたいと話していたけど、まだ実現していないなー。
『僕とパンツとトンプソン』(2017年11月)公式サイト
https://www.heart-to-art.net/kuze_thompson.html
『僕とパンツとトンプソン』 再演(2018年8月)公式サイト
https://www.heart-to-art.net/kuze_thompson2018.html
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