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不完全を不完全のままで完成として完了するための基準について|活動日記:2023年02月02日

投稿日:2023-02-02 更新日:

不完全を不完全のままで完成として完了するための基準について|『ハート・トゥ・アート』活動日記:2023年02月02日

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2023年02月02日の『ハート・トゥ・アート』活動日記です(18/300)
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表現者の言葉と活動報告を絡めた日記です。簡単でも、短くても、活動の一環として雑文を積み上げて(更新して)いきます。「18/300」というのは、「毎日は無理だけど、2023年には300回くらいは書きたいな」という願望が込められています。そういうことで今回で18回目の『ハート・トゥ・アート』活動日記です。

 

まずは表現者の言葉です。

 

今回は、岡倉天心(1863-1913)(←クリックすると関連ページに飛びます。以下同)です。

 

近代日本美術を語る上で外せない存在です。

 

言葉はこちらです。

 

「True beauty could be discovered only by one who mentally completed the incomplete.」(岡倉天心)

(本当の美しさは、不完全を心の中で完成させた人だけが見出すことができる)

 

これは岡倉天心が茶道の本質を世界に発信した名著『THE BOOK OF TEA(茶の本)』(1906)に出てくる一節です。

 

「不完全なもの」を受け止め、理解し、想像し、心の中で補足しながら完成させていく精神的な営みの尊さこそが、茶道の本質であるということです。

 

「不完全を心の中で完成させる行為」は、茶道の本質だと説明しているわけですが、それは「生きる本質」でもあることを岡倉天心は言いたかったと解釈されています。

 

ちなみに岡倉天心よりも少し遅れて登場する宮沢賢治(1896-1933)も『農民芸術概論綱要』(1926)で「永久の未完成これ完成である」と述べています。

 

宮沢賢治が岡倉天心の影響を受けていたのかどうかは不明ですが、同じような境地に辿り着いていることは、とても面白いことです。

 

この2人に限ったことではありませんが、あえて「完成」という概念を手放すことの重要性を説いている人は少なくありません。

 

なぜこんな話を書いたのかは後半で。

 



 

 

2023年02月02日は展示案内「アート関連ニュース」を更新

02月02日は展示案内「アート関連ニュース」を更新しました。

 

こちらです。

 

https://www.heart-to-art.net/BLOG/art-exhibition2023-0202

 

たいしたニュースを発信しているわけではありませんが、足かけ3日くらいかかってしまいました。

 

この間に活動日記もチマチマ書いていたのですが、もはや公開するに値しないものとして闇に葬ってしまいました。バリバリと活動していれば、『どこに行った誰と会った何をした』などという事実を書くだけでも価値はあるのかもしれませんが、さすがにそんな内容じゃ意味がないように感じられたからです。

 

かといってそんなことを言っていたら、何も先に進みません。

 

そこで岡倉天心の言葉です。

 

 

 

『不完全のままで完成』とする線引きは? 基準を成熟させる必要がある

では、どこで『不完全』である状態を『不完全のままで完成』として完了させればいいのでしょうか?

 

単に『不完全のままで完成』させるだけでは不十分で、『不完全のままで完成』させる線引きを自分の中にしっかりと設定しておかないといけないな。。。と思ったりするわけです。

 

 

では、線引きをどう決めるのか?

 

やはり基準が必要です。

 

 

文章量なのか、起承転結を作るのか、制限時間内で切り上げるのか、必要最低要素を決め込むのか、何も考えずにいくのか……線引きをする基準を考えていると、だんだん頭が混乱してきちゃいますよね。

 

 

・ ・ ・

 

 

少なくとも「事実を書く」だけならば、ただの報告書になってしまうのでNG。これじゃ、小学生の作文・感想文と変わりません。

 

だからこそ数日間の活動日記を闇に葬ったのでしょう。

 

結局、不完全さから完全さへ移行するためには、基準を成熟させていくことが伴うんでしょうね。

 

やっと腑に落ちました。

 

 

 

技術と精神の両面を成熟させることが表現には不可欠

アートの魅力は、各自の好き嫌いで決めればいいでしょう。

 

これが基本ではあります。

 

しかし、私は「好き嫌いで決める」ことに懐疑的です。「好き嫌いで決めていいの?」というアンチテーゼの気持ちの方が強いです。

 

 

・ ・ ・

 

 

昔はセンス一辺倒の作家さんの表現に魅力を感じることがありました。稚拙で危うい線に心惹かれたこともありました。

 

しかし、ある時からセンスに寄り過ぎている作家さんに懐疑的になりました。偶然性に偏りすぎている作家さんに対しても同様です。

 

 

もちろん偶然性の美しさは恐ろしいほど魅力的です。

 

しかし、アートは技術や精神の結晶でもあります。

 

偶然性も飲み込んで技術や精神の結晶として成熟させてこそアートといえるでしょう。

 

そして表現をされる人は、内省的になって自身の技術や精神の基準と向き合って成熟させることで成長していきます。

 

現在、吉祥寺美術館で個展「悠久と星霜の彼方」をされている相馬博さんに魅力を感じるのは、そういった部分を追求していることが伝わってくるからです。

 

現在、横浜元町中華街ギャラリーart Truthで個展「Naru」をされている如月愛さんも『私は最後の一枚描いたとき「わからなかった」と言いたい。』と昔から言われています。どういう経緯でそう思うようになったのかは聞いたことはありませんが(聞いたけど忘れている可能性も……)、常に自分自身や「偶然と必然」などと向き合っている印象が強い作家さんです。

 

ああ、だから、気になるんでしょうね。

 

自分が好きな表現や作家さんをもっと深堀りしていく必要がありそうです。

 

 

そんなわけで活動日記も自分と向き合って、自分なりの基準を成熟させつつ書いていこうと思うわけです。

 

なんとか強引にまとめたので完了!

 

では、今日はここまで!

 

2023年02月02日(木)

 

以上

 

 

今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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