展示紹介 四谷三丁目「TS4312」

【四谷三丁目・TS4312】「吉竹昌子」個展/2021年09月03日〜09月26日

投稿日:

『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。展示紹介です。

 

2021年09月03日から09月26日まで「四谷三丁目・TS4312」にて、吉竹昌子さんの個展が開催。DMからは非常に濃厚で、激しい力強さが伝わってきます。画面の隅々まで情熱を注ぎ込んでいるような作品から、高い熱量が感じられます。

 



 

 

「吉竹昌子」個展(四谷三丁目・TS4312)

◯展示会タイトル

「吉竹昌子 個展」

 

 

◯会場

四谷三丁目・TS4312

 

 

◯展示期間・時間・休みなど

2021年09月03日(金)〜09月26日(日)
※会期中の金土日のみ開廊
13:00〜19:00(最終日のみ17:00まで)

 

 

◯展示内容

【四谷三丁目・TS4312】「吉竹昌子」個展/2021年09月03日〜09月26日

 

今回の展示にあたってのTS4312のご主人である沢登丈夫さんのコメントを紹介します。

 

「作家は対象の人物、花、静物など身近にある対象に近づきそこにある物のみならずその場の空気、風、音、など全てを取り込み対象物のリアリティを高めている。大変力強い。今回作家は、それに加えて、いつも自分の生活の中にあるごく身近な人、犬に目を向け軽快なクロッキーを仕上げた。こういう一面がある。このクロッキーの集積が彼女の絵画の基本となっているのであろう」。

 

なるほど。作品から伝わってくる濃厚さは、「見えているもの」と「感じられるもの」のレイヤーが上下に重なっているのではなく、渾然一体となっているから生まれているのでしょう。「見えているもの」と「感じられるもの」が揺らめくように融合することによって新しい世界が創出され、私たちは吉竹昌子の感覚を体感することができるわけです(わかりにくい表現で申し訳ない)。

 

和光大学表現学部で日本画家の山本直彰さんのゼミに入り、徹底的にデッサンを続けたそうです。憧れの画家は、山本氏の師である片岡球子だそう。

 

DMは麻紙、岩絵具、膠による作品ですが、アクリル絵具やレジンなどを使ったものにも挑戦しているようです。

 

個人的に気になるのは、色彩。

 

非常に豊かな色使いをされているにもかかわらず、軽さが一切感じられません。

かといって重苦しいわけでもありません。

不思議な空気感が漂っています。

本人は色彩についてどのように考えているのでしょう。気になります。

 

(展示詳細)

吉竹 昌子 個展・展示案内(四谷三丁目・TS4312)https://ts4312r.com/exhibition/?ex=B33D5A20-8703-4E36-BD59-498759E1F3DF

 

 

◯会場アクセス

住所:東京都新宿区四谷三丁目12番地サワノボリビル9階
電話:03-3351-8435
公式サイト:https://ts4312r.com/

アクセス:東京メトロ「四谷三丁目駅」1番出口より徒歩約2分
https://ts4312r.com/access/

 



 

 

日本画家、山本直彰さんについて

吉竹昌子さんの師である山本直彰さんのことが気になって調べてみました。

1950年生まれで1969年に愛知県立芸術大学日本画科に入学し、片岡球子氏に師事し、4年次からは大森運夫氏に学んだそうです。2011年から武蔵野美術大学造形学部日本画学科特任教授を務め、2020年11月に退任記念展「Door is Ajar-ドアは開いているか」が行われました。

 

展示詳細はこちらです。

 

山本直彰「Door is Ajar-ドアは開いているか」
「Door is Ajar-ドアは開いているか」
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/16434/

 

タイトルにある「AJAR」とは、ドアなどが半ば開かれた状態を指してるそうです。

 

アーティストトークは必見です。

 

過去を贅沢に振り返り、新しい発見をし、さらに過去に飲み込まれずに新たな世界を描き出そうとする自意識の強さを感じさせてくれます。

 

 

右から左、上から下 水平 凹凸

時間と共にやってくる過去の復讐

時間とは何なのか?

みんな勇気ないんだから、せめて表現者は……

人生なんか語りだしたら終わりっ!

 

 

個人的には最初と最後の建物の映像と、風に舞う葉っぱがなんともいい味を出してました。

 

・ ・ ・

 

太田市美術館・図書館で開催された開館1周年記念 佐久市立近代美術館コレクション+「現代日本画へようこそ」のインタビューも面白かったです。

 

 

絵は見えないものを描くんだ

 

これがすべてでしょう。

 

 

◯『膠を旅する』

膠のすべてを知ることができる一冊『膠を旅する』
『膠を旅する』
https://amzn.to/38srl7I

 

膠のすべてを知ることができる一冊。山本直彰さんは第一章に登場。「膠の過去・現在・未来」ということでウエマツ画材店・絵具屋三吉の社長である上田邦介さん、内田あぐりさんとの鼎談が収録されています。

 

では!

 

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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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