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【目黒巻】のり巻の種類ではない! 災害発生時の状況を考えるツール

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【目黒巻】のり巻の種類ではない! 災害発生時の状況を考えるツール 災いを防ぎたいならイマジンしろ!

『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。

 

「目黒巻(めぐろ まき)」をご存知でしょうか? 目黒巻は新しいのり巻の種類ではありません。東京大学の目黒公郎教授が開発した防災ワークショップで使われるツールです。災害の種類を決め、タイムラインに沿って自分の行動を想像し、対応を考え、最後にハッピーエンドになるために方法を考えていくものです。似たようなものに「マイ・タイムライン」というのがあります。

 

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文章内のリンクは関係サイト、アマゾンなどに飛びます。怪しいサイトには飛びませんので、ご安心ください。
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目黒巻は簡単にできて防災効果抜群!

目黒巻は東京大学生産技術研究所の目黒公郎(めぐろ きみろう)教授が考案したブレインストーミングするためのツールです。タテ9センチ×ヨコ90センチの紙の「巻物」になっており、発災時の状況をイメージしながら自分の行動について考えて記入していくものです。

 

自分を主人公にして、10秒後、1分後、5分後……といったタイムラインに沿った形で記入していきますので、より具体的に防災をイメージすることができます。

 

参考:「目黒巻とは・・・東京大学」
目黒巻の記入用紙や使い方はこちらから無料でダウンロードが可能です。
http://risk-mg.iis.u-tokyo.ac.jp/meguromaki/_src/1350/meguro_maki.pdf

 

上記ダウンロード資料を見ていただければ、だいたいの使い方がわかります。

実際には使われている様子をピックアップしましょう。

 

 

 

 

 

◯考案者・目黒公郎教授の著作

ちなみに目黒公郎教授は著作も多いです。災害対策のリアルな事実とい対処法を伝える『間違いだらけの地震対策』『大地震死んではいけない!─間違いだらけの「常識」にだまされるな!』『大地震・火災・津波に備える 震災から身を守る52の方法』などを読んでいただくと、災害に備えることの大切さを実感できることでしょう。

 

 

 

家族や防災講座で大活躍! 他者と比べることで効果アップ!

目黒巻は自分ひとりでやってもいいのですが、家族や仲間、講座などのワークショップで効果を発揮します。自分で書いたものを他者と見比べることがブレインストーミングとなるからです。

 

◯ブレインストーミングにもいろいろな方法がある

ブレインストーミングといえば、川喜田二郎氏のKJ法が有名です。もはや古典となってしまいましたが、『発想法』を読んでみるとインフォメーションをインテリジェンスに磨き上げる真髄に触れることができるはずです。

 

最近ではキャリア・カウンセラーで活躍されている権堂千栄実(ごんどう ちえみ)さんの『~学校のキャリア教育で使える~ ブレインストーミングを取り入れた授業事例 Kindle版 』、創造工学の研究をされている石井力重(いしい りきえ)さんの『使えるアイデアがあふれ出るすごいブレスト Kindle版』『今日から使えるワークショップのアイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン』などに発展型としてのテクニックが紹介されています。

 

 

 

 

目黒巻ワークを実用化するために何をすればいい?

目黒巻をやりたい人はフォーマットが気軽にダウンロードできますので、冒頭の囲みから飛んでいってください。

 

実際に記入し、家族や仲間と話し合うだけでも効果はありますが、さらにそこから大事な共有情報などを防災カードなどにして持ち歩くといいかもしれません。防災カードなどと大げさに考えず、普通の紙にメモするだけでもかまいません。内閣府ではフォーマット事例を配布しています。

 

参考:災害・避難カード事例集(内閣府・防災情報のページ)
https://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/saigai_jireisyu.html

 

しかし、もし災害に遭って他者が見た場合はわかりにくいという問題点があります。また、大ケガをしてしまい、病院に運び込まれることもあるかもしれません。自分の医療情報などもを書き込んでおくことが生死を分けることもあります。だからこそ第三者向けに気づいてもらいやすい「緊急連絡先カード」のような市販の防災カードを財布に入れておいた方がいいでしょう。

 

 

 

キッズ版目黒巻「もしもまきまき」もある!

目黒巻のキッズ版「もしもまきまき」というのもあります。とってもシンプルです。これは地域防災推進機構がリリースしたものです。小さなお子さんがいる家庭で活用してください。

 

 

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参考:「もしもまきまき」とは
・キッズ版目黒巻:もしもまきまきとは – 地域防災推進機構
https://www.noa-drr.org/meguromaki

 

 

 

国土交通省「マイ・タイムライン」もやってみて!

国土交通省は住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)ということで、「マイ・タイムライン」の活用をアピールしています。「マイ・タイムライン」は平成27年9月関東・東北豪雨における避難の遅れや避難者の孤立の発生を受け、水防災に関する知識と心構えを共有し、事前の計画等の充実を促すためのツールとして開発されたものです。

 

震災とは少し異なりますが、考え方の基本は目黒巻と同じです。ぜひ、自分の意識を拡張するためにも活用してください。下記囲みで、参考サイトを紹介しておきます。

 

参考:マイ・タイムライン
・マイ・タイムライン – 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/tisiki/syozaiti/mytimeline/index.html

・マイ・タイムライン | 河川 – 関東地方整備局
https://www.ktr.mlit.go.jp/river/bousai/index00000043.html

・手書きで作る「東京マイ・タイムライン」
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/mytimeline/1006417.html

 

 

 

防災に限らず……自分の人生の危機管理に目黒巻を応用してみよう

目黒巻は防災ツールですが、人生の危機管理にも応用して活用できます。自分の人生で発生する可能性があるトラブル(リストラ、ケガ、事故などの想定外のこと)をテーマにして目黒巻を活用するのもいいでしょう。

 

◯ダウトすることで明るい未来を!

未来のことは誰にもわかりません。しかし、想像することはできます。

 

つまり

ダウトすることです。

 

ダウトとは、未来(現状)に疑いを持って多角的に想像し、指摘し、行動(対処)することです。

 

つまりジョン・レノンの『イマジン』です。

 

 

1971年10月11日にリリースされたシングル「Imagine」は、オノ・ヨーコの詩集『グレープフルーツ』からインスピレーションを受けた作品です。今もなお、偉大な一曲として愛されています。

 

曲中でジョン・レノンは「Imagine there’s no Heaven(天国なんてないと想像してみて)」「Imagine there’s no countries(国なんてないと想像してみて)」「Imagine no possessions(何も所有しないことを想像してみて)」とメッセージを投げかけています。

 

災いを防ぎたいなら、常識すらも疑いながらイマジンしていきましょう。

 

明るい未来のために想像を!

 

では!

 

 

【地域活動の伴走型サポート】

「カンデンチセンター」とは、2011年から行われていた杉並区社会福祉協議会主催イベント『つながり関伝地(カンデンチ)』からの流れを汲む活動です。

杉並区や中央線沿線を中心に、地域での困ったを「アートや編集力によって有償サポート」しています。

サポート内容は、地域イベントのコンサル、SNSの運用、印刷物などの制作、Webサイトコンテンツ構築の協力、取材撮影、原稿執筆といったものです。

一般の方から企業様まで、何かありましたらお気軽に相談ください(以前はTV番組等の無償協力をしていましたが、現在は行っておりません。ご理解ください)。

関伝地(カンデンチ)に関する詳細は、こちらをご覧になってください。

『カンデンチセンター』(渡辺)
メール:hiroshi-w@pop02.odn.ne.jp

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『ハート・トゥ・アート』渡辺です。どうぞよろしくお願いいたします。イラストは如月愛さんが描いてくれた「まんまる似顔絵@なべバージョン」です。

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