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【FACE 2021】SOMPO美術館、読売新聞社による全国公募展

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【FACE 2021】SOMPO美術館、読売新聞社による全国公募展

 



 

国際的にも通用する作品を選出!「新進作家の登竜門」的公募展

第9回目となる公募コンクール「FACE 2021」は、SOMPO美術館(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)と読売新聞社主催の全国公募展です。「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募し、美術評論家を中心とした審査員の厳正な審査や観覧者投票によりグランプリなどを選出します。

 

【FACE 2021】SOMPO美術館、読売新聞社による全国公募展
FACE 2021
↑クリックすると募集案内ページに飛びます。

 

出品規定は、油彩、アクリル、岩絵具、水彩、版画、染色、写真、ミクストメディアなどの平面作品。出品時からさかのぼって1年以内に制作された作品で、公募展などで未発表の作品です。

 

<FACE 2021 審査員>
・堀 元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)
・山村 仁志(東京都美術館学芸担当課長)
・椿 玲子(森美術館キュレーター)
・藪前 知子(東京都現代美術館学芸員)
・中島 隆太(当館館長)

 

<FACE 2021 実施概要>
応募資格:日本国内で手続き・発送・返却できる方であれば、年齢・国籍不問
募集作品:平面作品1点 ほか
出品料:7,000円 ※25歳以下は無料
応募期間:2020年9月14日(月)~10月18日(日)
提出物:事前申込み後に送付される出品書類、審査料払込取扱票に従う
賞:グランプリ(1点)賞金300万円ほか
WEBサイト(Exhibition Entry System):https://www.bizlogi-art.com/Sompojapan/Login.aspx

 

 

 

 

「FACE 2020」はグランプリ該当なし

第8回目を迎えた「FACE 2020」は、全国各地の幅広い年齢層の875名の新進作家たちからの応募がありました。残念ながらグランプリ該当作品はありませんでした。せっかくですので、受賞作品を紹介します(全9点)。

 

展示は2020年2月15日(土)〜3月15日(日)に損保ジャパン日本興亜美術館(新宿)で行われました。

 

検索すると「FACE 2020」で優秀賞を受賞した4名のメッセージがコンテスト情報サイト「登竜門」に掲載されていました。こういう記事は素敵です。。。と思いましたが、これは [ PR ] となっていますので、「FACE 2020」の宣伝絡みっぽいですね。なので、記事の一部を転載紹介させてもらいます。

 

「FACE 2020」受賞者4名のメッセージ
多様性の開花 ー 公募美術展『FACE2020』の受賞者たち [ PR ]
https://compe.japandesign.ne.jp/special/2020/02/50035/

 

 

 

『明日を見つめて』大槻和浩(アクリル・キャンバス 162×194cm)

「FACE 2020」 受賞作品 『明日を見つめて』大槻和浩(アクリル・キャンバス 162×194cm)
「明日に向かって強く生きる人をテーマにした作品を描き続けています。特別支援学校に長年勤務してきたこともあり、『本当に描きたいものだけを描く』という姿勢で描き続けていきます」

 

大槻和浩(Kazuhiro Ootsuki)一般社団法人 二紀会会員
1962年兵庫県生まれ、1986年大阪教育大学専攻科を修了。
主な受賞に1994年「春季二紀展」新人選抜大賞、2003年「春日水彩画展」優秀賞、2007年「丹波市展」市展賞(最高賞)、2010年「第9回小磯良平大賞展」大賞など。
紹介サイト:https://niki-kai.or.jp/category/pictures/member-p/k-otsuki/

 

 

 

『女狩人のごちそう』齋藤詩織(油彩・キャンバス、162×194cm)

「FACE 2020」 受賞作品『女狩人のごちそう』齋藤詩織(油彩・キャンバス、162×194cm)
「この絵は、実家の小さな畑があった空間をモデルに描いています。(当時)もうすぐこの家を離れるということを強く感じ始めた時に、この場所に改めて目を向けることが多くなり、自然とここから絵を作り始めていました。『FACE』は賞金が高額なのに、応募のハードルが低かったことなどが魅力です」

 

齋藤詩織(Shiori Saito)
1992年富山県生まれ、埼玉県出身、2020年に東京藝術大学美術研究科油画技法・材料第2研究室修士課程を修了。在学中より「六本木アートナイト」に参加。主な受賞に2019年「シェル美術賞2019」松井えり菜審査員賞。
ツイッター:https://twitter.com/s2920710

 

 

 

『身体記』松浦清晴(アクリル・キャンバス 162×130.3cm)

「FACE 2020」 受賞作品『身体記』松浦清晴(アクリル・キャンバス 162×130.3cm)
「身体の形態をできる限り崩しながら、刷毛の跡を活かして画面を作り上げていくことを心掛けました。『FACE』の無名でも公明正大に評価していただける審査スタイルに惹かれました」

 

松浦清晴(Kiyoharu Matsuura)
1974年宮崎県生まれ、2000年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。主な受賞に2015年「シェル美術賞展 2015」入選、2018年「FACE展 2018」入選など。

 

 

 

『朝ご飯』小俣花名(墨・胡粉・水彩色鉛筆・和紙、175.5×150.5cm)

「FACE 2020」 受賞作品『朝ご飯』小俣花名(墨・胡粉・水彩色鉛筆・和紙、175.5×150.5cm)
「モチーフは実家の朝の室内風景です。部屋の奥の窓から差す光が綺麗で、描きたいと思ったことが制作のきっかけです。他人の評価を恐れず、最後は絵の中で全部言い切って挑戦する事が大切だと思います」

 

小俣花名(Kana Komata)
1997年東京都生まれ、武蔵野美術大学大学院修士課程造形研究科美術専日本画学科在学、2021年春に修了予定。主な受賞歴に2016年「中札内美術村企画公募展『はたちのりんかく』」最優秀賞、2018年「第41回三菱商事アート・ゲート・プログラム」入選、2020年「第46回三菱商事アート・ゲート・プログラム」入選など。

 

 

 

 

FACE展アーカイブ

「FACE展」のアーカイブをリンクしておきます。各見出しをクリックしてください。公式ページに飛んでいきます。

 

FACE展 2020 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2020/face2020/

応募点数:875名
審査員:堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、山村仁志(東京都美術館学芸担当課長)、野口玲一(三菱一号館美術館学芸員)、椿玲子(森美術館キュレーター)、中島隆太(SOMPO美術館館長)

グランプリ:該当作品なし
優秀賞:大槻和浩、齋藤詩織、松浦清晴、小俣花名
読売新聞社賞:木俣創志
審査員特別賞:木村不二雄、髙木陽、財田翔悟、檜垣春帆

 

 

FACE展 2019 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2019/face2019/

応募点数:870名
審査員:堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、山村仁志(東京都美術館学芸担当課長)、野口玲一(三菱一号館美術館学芸員)、椿玲子(森美術館キュレーター)、中島隆太(SOMPO美術館館長)

 

グランプリ:庄司朝美
FACE展 2019 グランプリ『18.10.23』庄司朝美
『18.10.23』庄司朝美(油彩・鉛筆・アクリル板 200×170cm)

優秀賞:古橋香、松崎森平、奥田文子
読売新聞社賞:中矢篤志
審査員特別賞:谷崎桃子、桶本理麗、小田瀧秀樹、小川幸二

 

 

FACE展 2018 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2018/face2018/

応募点数:970名
審査員:本江邦夫(多摩美術大学教授)、野口玲一(三菱一号館美術館学芸員)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、中島隆太(SOMPO美術館館長)

 

グランプリ:仙石裕美
FACE展 2018 グランプリ『それが来るたびに跳ぶ降り立つ地面は跳ぶ前のそれとは異なっている』仙石裕美
『それが来るたびに跳ぶ降り立つ地面は跳ぶ前のそれとは異なっている』仙石裕美(アクリル・油彩・キャンバス 194×162㎝)

優秀賞:松本啓希、阿部 操、井上ゆかり
読売新聞社賞:邱 仁添
審査員特別賞:佐藤 凱、上田葉介、赤松加奈、笹山勝雄

 

 

FACE展 2017 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2017/face2017/

応募点数:902名
審査員:本江邦夫(多摩美術大学教授)、堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、坂元暁美(上野の森美術館学芸員)、野口玲一(三菱一号館美術館学芸グループ長)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、中島隆太(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館館長)

 

グランプリ:青木恵美子
FACE展 2017 グランプリ『INFINITY Red』青木恵美子
『INFINITY Red』青木恵美子(アクリル・キャンバス 130.9×162.6㎝)

優秀賞:大石奈穂、石橋暢之、杉田悠介
読売新聞社賞:宮岡俊夫
審査員特別賞:片野莉乃、新 直子、傍島幹司、浜口麻里奈

 

 

FACE展 2016 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/past/2016/

応募点数:857名
審査員:本江邦夫(多摩美術大学教授)、堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、坂元暁美(上野の森美術館学芸員)、野口玲一(三菱一号館美術館学芸グループ長)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、中島隆太(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館館長)

 

グランプリ:遠藤美香
FACE展 2016 グランプリ『水仙』青木恵美子
『水仙』遠藤美香(木版画)

優秀賞:唐仁原 希、三鑰彩音、松田麗香
読売新聞社賞:中原未央
審査員特別賞:秋山 淳、小川直樹、小穴琴恵、井澤由花子

 

 

FACE展 2015 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/past/2015/

応募点数:748名
審査員:本江邦夫(多摩美術大学教授)、松本透(東京国立近代美術館副館長)、堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、坂元暁美(上野の森美術館学芸員)、原口秀夫(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館館長)

 

グランプリ:宮里紘規
FACE展 2015 グランプリ『WALL』宮里紘規
『WALL』宮里紘規(ミクストメディア 194×162cm)

優秀賞:大橋麻里子、和田和子、村上 早
読売新聞社賞:平野淳子
審査員特別賞:黒木美都子、大里早苗、児玉麻緒、下野哲人

 

 

FACE展 2014 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/past/2014/

応募点数:889名
審査員:本江邦夫(多摩美術大学教授)、松本透(東京国立近代美術館副館長)、堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、原口秀夫(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館館長)

 

グランプリ:川島 優
FACE展 2014 グランプリ『Toxic』川島 優
『Toxic』川島 優(墨・岩絵具・箔・麻紙 194×111cm)

優秀賞:二川和之 、眞田 勇、西村 有
読売新聞社賞:柴田彩乃
審査員特別賞:浅岡咲子、井上光太郎、三井淑香、岡田貞子

 

 

損保ジャパン美術賞展 FACE 2013 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/past/2013/

応募点数:1275名
審査員:本江邦夫(多摩美術大学教授)、松本透(東京国立近代美術館副館長)、堀元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)、林 寿美(インディペンデント・キュレーター)、原口秀夫(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館館長)

 

グランプリ:堤 康将
FACE展 2013 グランプリ『嘯く』堤 康将
『嘯く』堤 康将(岩絵具・銀箔・麻紙 194.1×92.2cm)

優秀賞:永原トミヒロ 、近藤オリガ、田中千智
読売新聞社賞:髙木彩
審査員特別賞:渡辺泰史、小山文雄、平川恒太、志世都りも

 

 

 

SOMPO美術館といえば、ゴッホ「ひまわり」

ゴッホの「花瓶に挿された」ひまわり作品は、7点とされています。そのうちの1点をSOMPO美術館が収蔵しています。

 

1987年3月に安田火災海上(現・損害保険ジャパン)が、ロンドンのクリスティーズで2250万ポンド(当時の為替レートで約53億円)で落札しました。

 

模作であるとする疑惑が持たれましたが、1999年(平成11年)の研究調査によりゴッホの真筆と断定されています。

 

このゴッホの「ひまわり」解説本が2020年6月に発売されました。SOMPO美術館主任学芸員である小林晶子氏によるもので、「ひまわり」だけに焦点を絞った丁寧な解説本です。

花瓶に挿された「ひまわり」意外も含めた油彩12点すべてを掲載し、さらに「ひまわり」を描くに至るまでの作品やスケッチも掲載されています。

 

「解説 フィンセント・ファン・ゴッホ ひまわり (日本語) 大型本」SOMPO美術館主任学芸員・小林晶子氏
解説 フィンセント・ファン・ゴッホ ひまわり (日本語) 大型本
↑クリックすると、アマゾンのページに飛びます。

 

以上

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今回の記事は以上となります。
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