高円寺発! 地域密着型アートフリマイベントの先駆け的存在です

ハート・トゥ・アート企画「エコーズ12 刹那(SETSUNA)」

はじめに

「竹スピーカーKaguya」和歌山県発 ウメダ電器

今回のエコーズ(絵交図)12では、即興演奏&パフォーマンスを行います。

 

即興による演奏やパフォーマンスを一言で表すとすれば、それはまさに「刹那」の連続だと思います。

 

今回のサブタイトル「刹那(SETSUNA)」は、そこから名付けました。

 

では、「刹那(SETSUNA)」とは何なのか? それは表現する人間が培ってきた要素が開花する瞬間ともいえるでしょう。


また、「刹那(SETSUNA)」を自分なりに突き詰めていくと、哲学的な世界に近づいていき、「西田幾多郎の純粋経験」「岡潔の情緒」といった先人の思考に行き着きました。さらに考えを自分なりに深めていくと、その先には「命」がありました。

 

そして特定の宗教の肩入れとは無関係に「仏教」の世界観に近づき、「禅」に辿り着きました。

 

今回、さまざまな音楽家たちの即興演奏、美術家のパフォーマンス、お香の使用などにより来場者の方々の視覚、聴覚、嗅覚といった感覚が深まるような機会になれば幸いです。また、感覚を超えた世界に触れてもらえることになれば、この上ない喜びと考えております。

 

また、演出の中で無指向性スピーカー「竹スピーカーKaguya」を用い、『般若心経』を流す予定です。「竹スピーカーKaguya」は和歌山県発の手作り作品。音響構造で特許取得している逸品です(→ウメダ電器/サイトへ移動)。東京では聴くことができない「竹スピーカー」による空間演出と演奏がどう絡んでいくのか? 私自身も非常に楽しみにしています。

 

 

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イベント詳細

 

ハート・トゥ・アート企画「エコーズ12 刹那(SETSUNA)」


●日時:

2016年6月12日(日) 17:00開演(16:30開場)

 

●料金:

事前予約2000円(当日2500円)

 

●出演:

Alain Lefebvre(スペシャルゲスト)、小西徹郎、如月 愛、波瑠香、森川あづ茶、天野樹、橘川 琢(作曲)、竹スピーカーKaguya(音響装置)

 

●会場:

スタジオK・1階スタジオ(杉並区高円寺南4-39-17)

JR高円寺駅南口より徒歩約7分
http://www.kobayashi-yk.com/html/studio-k/tizu.html

エコーズ12 ギャラリーMAP

 

 

 

 

 

 

※MAPをクリックすると拡大します。

 

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出演者プロフィール

小西徹郎( Tetsuroh Konishi ): Trumpet

小西徹郎( Tetsuroh Konishi )

即興演奏家。カナダ、NY、韓国で舞踊音楽を多数制作し新聞雑誌等で高い評価を得ている。NHKスペシャル、ラジオの番組、コシノ・ヒロコ東京コレクション、パイオニア×OZONE「私の家時間」の音楽をはじめ、福島現代美術ビエンナーレ、トーキョーワンダーサイト、アメリカ、ボルティモア市のARTSCAPEにパフォーマンス作品を出展。音楽雑誌、書籍への連載、執筆活動も行っている。
http://tetsuroh-konishi.wix.com/it-is-artistic-life

 

如月 愛( Ai Kisaragi ): Painter / Performer

如月 愛( Ai Kisaragi )

2010年より「時間と記憶の旅」をテーマに平面作品を中心に展示活動を開始する。VERGE ART FAIR NEW YORK2011、Swab BARCERONA ART FAIR、Art Fair in MAIAMI 2013、REDDOT Art Fair in MAIAMI 2013等。NPO富士山クラブ後援「富士を世界に」展参加。個展:art Truth,K'S Gallery,彦阪尚嘉主宰個展等。2015年から"Na-Ni-Ka"というアドリブが主となるライブを企画する。
http://ai-kisa.com/j/top.html

 

波瑠香( Haruka ): Kōdō (Way of Incense) / Performer

波瑠香( Haruka )

古の薫香と煙に魅せられオリジナルで制作し販売している。薫香と「nanso」(禅が生んだ浄化法)を組み合わせたワークを開講中。「nanso」に使用するCDを即興演奏家小西徹郎とコラボレーション制作。2016年より日本とベルギーOff Recordにてリリース。

 

森川あづ茶( Azusa Morikawa ): Piano

森川あづ茶( Azusa Morikawa )

数多くの橘川琢作品ほか現代作曲家の新作初演等を手がける他、バンド活動や形態にとらわれない演奏を活発に行っている。大学在籍中より現在まで、ジャワガムランに親しむ。都立芸術高校、東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。

 

天野樹( Tatsuki Amano ): Flute / Piccolo

天野樹( Tatsuki Amano )

国立音楽大学在学。フルートを斎藤和志、W・オッフェルマンズに師事。クラシックのみならず現代作曲家の新作初演等を、多く手がける。フルートクァルテット『varenie』で岐阜国際音楽祭コンクール アンサンブル部門3位入賞。

 

橘川 琢( Migaku Kitsukawa ): Contemporary Classical music Composer

橘川 琢( Migaku Kitsukawa )

作曲を三木稔、助川敏弥の各氏ほかに師事。第2回牧野由多可賞作曲コンクールファイナリスト。文部科学省音楽療法専門士。2005年度(第60回記念)文化庁芸術祭参加。2006年・2008年度文化庁「本物の舞台芸術体験事業」に自作を含む《羽衣》(Aura-J)が、採択される。「新感覚抒情派(『音楽現代』誌)」と評される現代クラシック音楽・現代邦楽作品を作曲。詩唱・花道・ガラス造形・舞踊・舞踏・映像芸術・舞台を含めた美の可能性と音楽の界面の多様性を追究。作品は New Yorkほか海外で演奏されている。日本音楽舞踊会議理事。季刊『音楽の世界』編集長。

 

Alain Lefebvre( アラン・ルフェーブル ) : Special Guest Performer / Percussion

Alain Lefebvre( アラン・ルフェーブル )

ベルギー・ブリュッセル在住のミュージシャン、プロデューサー。「Off - Record label(オフ - レコードレーベル)」を2007年に設立。親日家で知られる。
http://off-recordlabel.blogspot.jp/

★インタビュー映像

 

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チケット予約

事前予約¥2,000/当日¥2,500

★全席自由席
★開演15分前を目安にご来場ください。

 

<申し込み・予約先>

チケットの申し込み、予約は下記の方法でお願いいたします。

★facebookイベントページより予約

「参加予定」をクリックしていただければ、こちらからご確認のメッセージをお送りいたします。

facebookイベントページ:泉鏡花2015「sHuNtyu」  2015.12.18渋谷アップリンク公演

 

 

★メールで予約&問い合わせ

hiro.sicks+heart@gmail.com 宛に、タイトル「刹那予約」/本文「お名前・連絡先・枚数」を明記し送信してください。お問い合わせも同じメールまでお願いいたします。折り返しご連絡いたします。

 

★出演者&関係者に予約

直接、出演者&関係者にご連絡していただいてもかまいません。

 

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文化力の探求

西田幾多郎 岡潔

今早ければ数年のうちに価値観が転換するときが来るような気がしてなりません。とくに東京オリンピック以降、日本がどのような状況に陥っているのでしょう。格差が進行し、破綻が待ち受けているような気がしてなりません。

 

そのときの拠り所となるのは「文化力」だと考えています。

 

「文化力」を養うために何をすべきか? 私にもわかりません。

 

そもそも「文化」とは・・・なんなんでしょう。

 

人間の精神活動を具現化したもの。行動、発見、想像、実験、知識、技術、伝達、意識、創造の集合体であり、知性と創造力の所産である。アートな生き様をしてきた先人が切り開いてきたもの・・・現時点ではこのように考えています。

 

結局、私ができることは、いままで生きてきた中で巡り会った尊敬できる人や熱中したことに寄り添いながら自問自答を繰り返すしかないようです。

 

今回の「エコーズ-12」は、以前から好きだった哲学者・西田幾多郎の『純粋経験』と尊敬する数学者・岡潔の『情緒』を意識しつつ、さらには般若心経なども取り入れつつ、実験的な試みをしたいと思っています。

 

出演者はみなさん、個性的かつ実力者揃いです。ソロやコラボなど、どのような展開になるのか楽しみです。ベルギーからアランさんが来日するタイミングに合わせての即興中心のライブです。

 

一秒一秒を生きる、奏でる、パフォーマンスする、経験する「刹那」・・・そして「刹那消滅」。その場に居合わすことで、予定調和的な満足感ではなく、直感に働きかける得体の知れない光を感じとってもらえれば幸いです。

 

得体の知れない光・・・意味不明な言葉かもしれませんが、脳味噌が「あっ!」「これっ!」「なんだ??」と感じたときに、脳内で光が見えたりしませんか? 西田幾多郎の『純粋経験』や岡潔の『情緒』の先には、そんな光が存在すると思っています。

 

その光が文化力の道標になるような気がしています。

 

二人の印象的な言葉を記しておきます。

 

<西田幾多郎の言葉>
「個人あって経験あるにあらず、経験あって個人があるのである」
「経験するというのは事実そのままに知るの意である。全く自己の細工を棄てて、事実に従うて知るのである」
「純粋といふのは、思慮分別を加へない、真に経験そのままの状態をいふのである」
「たとえば、色を見、音を聞く刹那、未だ主もなく客もない、知識と其対象とが全く合一して居る。これが経験の最醇なる者である」


<岡潔の言葉>
「感覚は刺激をだんだん強くしないと同じ満足が得られなくなるが、情緒の印象は重ねれば重ねるほど色増すものである。たとえば時雨の音は聞けば聞くほど深くなっていくのである」


二人の根底に流れているのは、「禅」の思想です。そして禅宗で主に詠まれるお経は「般若心経」です。

 

「般若心経」の真髄は、「空」という概念。

 

今回は「観念の呪縛から解き放つ」方法のひとつとして、「般若心経」を使用します。内容だけではなく、読経の響きは日本的な(亜細亜的な?)潜在意識に働きかける存在だと考えているからです。

 

長くなりました。

 

アートを哲学の世界観(宇宙観)で捉えようとすると、パッと目の前が明るくなったり、急に闇の中に放り出されるような気分になってしまいます。

 

最後に、物理学で宇宙と向き合ったアルベルト・アインシュタインの言葉を。

「すべての宗教とアートとサイエンスは、同じ一本の木の枝である」。

 

 

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エコーズとは

エコーズ(echords)とは、「echo(共鳴)」と「chord(心の琴線)」を組み合わせた造語です。漢字では「絵交図(絵が交わって生まれる様)」と書きます。

 

作家同士・表現者同士が、そして作品と空間が交わることで共鳴し、さらに来場者たちと接することで何かが増幅されていくことを願った試みです。第1回は2003年1月25・26日に開催。場所を変え、内容を変えながら不定期に行ってきています。

 

 

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